高校や大学を卒業して一定の期間が経過していたり、すでに就職の経験がある人が新たに就職先を探し、入社することを「転職」と呼びます。
また、企業が転職を希望する社員を募集することを「中途採用」と呼びます。
ここでは、転職活動の流れについて解説していきます。

大学などに在学中で、初めて就職活動を経験する方は
就職の流れ【新卒・未経験者】
のページを参考にしてください。

新卒採用と中途採用の違い

新卒採用とは、高校や大学を卒業する年の学生を対象とした採用方法で、毎年決まったタイミングで就職試験や面接が行われます。
一方、中途採用は企業が不定期に行う採用方法で、事業の拡大や人員不足に応じて随時行われます。

中途採用には色々な形態がある

中途採用と一言で言ってもその形態はさまざまです。
下記に一般的な形態を掲載しています。

1. 正社員：雇用期間を設けない採用
2. 契約・嘱託社員：雇用期間が決まっている採用。派遣会社が仲介することが多い
3. 紹介予定派遣：試用期間を設け、試用期間中は派遣社員としての採用ですが、ゆくゆくは正社員としての雇用を前提とした採用
4. パート・アルバイト：雇用期間が決まっており、特定の期間や時間内で働く雇用

中途採用は即戦力が求められる

新卒採用の社員は働いた経験がないため、研修や教育を通して一から仕事を覚えていきます。しかし、中途採用の場合はこれまでの経験や技術を生かした活躍が期待されるため、入社後すぐに即戦力として他の社員と同じレベルの仕事を任されることがあります。

中途採用・転職の流れ

企業が中途採用を募集する時期は決まっていませんので、転職したい企業が募集を行ったタイミングで、応募する必要があります。

■履歴書・職務経歴書は必須

日本での転職に欠かせないのは、履歴書と職務経歴書です。
履歴書は、あなたの基本情報や学歴、自己PRなどプルフィールを書く書類です。
職務経歴書は、これまであなたがどのような企業で、どんな仕事を行ってきたか、またどのような技術が使用できるかといった、仕事に直結するアピールポイントを書く書類です。

それぞれのポイントは
履歴書の書き方
職務経歴書の書き方
に詳しくまとめているのでぜひご覧ください。

■就職先の探し方は？

外国人で日本の就職先を探している方が、採用情報を手に入れるためには

• ケイエスケイのような転職エージェント
• 求人情報サイト

などの利用が一般的です。

また、日本のハローワークなどでも仕事の斡旋を行ってくれる他、気になる企業のWebサイトなどを直接確認しても、求人情報が得られることがあります。

■中途採用に応募する方法

気になる企業が見つかったら、応募してみましょう。
この時、求人サイトや転職エージェント、企業のWebサイトなどによって応募方法が異なる場合があるので、事前に必ず確認しましょう。
応募をする際、多くの場合履歴書と職務経歴書を送ることになりますが、これらの書類の内容は全て同じものにはせず、応募する企業がどのような人材やスキル、技術を必要としているかを考え、あなたが企業にとって必要な人材であることをアピールできるように書き換えましょう。

■中途採用での選考

中途採用では、筆記試験などが行われることは少なく、書類選考の後に面接が行われることがほとんどです。

面接対策も下記に詳しくまとめているのでご覧ください。
面接の準備
日本での面接の注意点

■内定・入社

選考を通過すると、企業から採用（内定）の連絡が「内定通知書」「雇用条件通知書」として送られてきます。
入社の日時もこの時決定されます。在留資格の変更が必要な場合は、このタイミングで速やかに手続きを行いましょう。
また、内定を獲得した時点で他に仕事をしている場合は、勤務先へ退職の意思を伝えます。転職によって現在の仕事を辞める場合は、余裕をもって退職の意思を伝え、後任者に仕事の引き継ぎを行うなど、業務に支障が起きないよう配慮するのがマナーです。

内定獲得後の流れに関しては下記のページも参考にしてください。
内定から入社の流れ